平成生まれの寡黙OLが昭和アットホーム企業で働く

朝から日本酒、お正月の出来事―平成寡黙OL@昭和アットホーム企業

平成生まれの寡黙OLが昭和アットホーム企業で働く

とにかくお酒が大好きなのかも

長時間の納会が飾った2019年の仕事納めだったが、昭和アットホーム企業は仕事初めもすごかった。

年末の最終営業日から、フロアの真ん中にあるデスクを空け、その上に酒屋で注文した樽酒と、餅屋で注文した鏡餅が飾られた。よくある壁掛け時計くらいの直径がある大きな本物の鏡餅を、私はここで初めて見た。もちろん、大きな樽に入った樽酒も。記事に書こうとしている今初めて検索して分かったが、あれは4斗と呼ばれる72L入りのものだったようだ。大人の膝くらいの高さがある大きな樽だった。

そんなに大量のお酒をどうするかと言うと、年末年始休暇の間はその場に放置しておいて、年明けに自分たちや挨拶回りに来た取引先の方たちでグイグイと飲むのである。

まず新年初日の朝、小さなグラスに入ったそれが、派遣社員の私を含む全員に配られた。年末の納会は昼間からだったが、新年は朝っぱらから日本酒だ。樽についている蛇口から、蜜さんがグラスにほんの少しずつ分けてくれたのだが、私はご機嫌の伊東さんに、並々入ったグラスを手渡されてしまった。すると、意外にも社長がそばに来て、小さな声でこう言ったのだ。

「無理しないで、最初に1回口をつけるだけでいいからね」

正直言って、朝からこの量の日本酒を摂取したくはなかった。そんな私に、社長は”形式だけでも合わせてくれたらいい”と言ってくれたのだ。

そして乾杯がされたあと、実際に一度だけ口をつけた私を見届けた社長は、伊東さんの目を盗んで、私の持つグラスと空のグラスをサッと交換してくれた。まだ並々入ったグラスは、死角になる場所に隠された。

「おっ、飲んだか!大したもんだな~」

伊東さんが、私の手元に空のグラスがあることを確認して満足げな声を上げた。その後、「すぐまた注がれちゃうから(笑)」と、社長は空のグラスをも回収して行った。

そういえば、社長は年末の納会でもそんなに酔っ払った様子は無かったな、と思い出す。お酒の飲み方や扱い方はきっと上手なのだろう。意外にも(と言うと角が立つが)紳士的なフォローが入り、私は初めての樽酒を味見したのみで、ほぼ通常通りに2020年の仕事を始められたのだ。

ちなみに、樽酒とは酒を樽に入れることで木の香りを移し、その独特の風味を楽しむものだそうだ。社長は年末の準備の時から「これあんまり美味しくないんだよね~」とぼやいていた。そう言いながらも、縁起物だからと近所の酒屋に毎年注文し、「あんまり美味しくないね」と言い合いながら楽しむのが昭和アットホーム企業だ。

この樽酒は、挨拶回りに訪れた取引先の方々にも振る舞われた。「えーちょっとだけ?ちょっとなの?」と言いながらグラスに並々注がれる人もいた。ここへ営業に来る人達は、お酒に強くないといけないようだ。

締めの宣伝

お正月の記事は次回に続くが、ここでいったん休憩としよう。寡黙OLこと私エモトモエが、”めおとロックバンド”ヌレセパのMVごっこを続々と紹介する時間だ。MVごっこナンバー1から順に紹介しているので、平成寡黙OL@昭和アットホーム企業の記事が何記事目になったかが一目瞭然である。

さて、今回紹介するのは㎹ごっこナンバー009『緑のマーチ』。”尋ねられたならいつでも 「幸せ!」って言えるように”という前向きで爽やかな一曲だ。スピード感のあるスカッとした曲調は、暖かくなってくるこれからの季節にピッタリ。窓を開けて部屋の換気をしながら聴いてほしい。